記憶力の低下に悩む人が、日常でできる脳活・体活をやさしく指南してくれる本。
松原英多著『人の名前が出てこなくなったときに読む本』
「人の名前が出てこない」——そんな経験、ありませんか?
正直、私はずいぶん前からそんな感じで、「もう年齢的にしょうがないよね」と開き直ってました。だから、このタイトルを見たときも「キャッチーなだけでしょ」と正直、ちょっと疑いながら読み始めたんです。
でも読んでみると、意外と深いし、実生活にも役立ちそうな話が満載。これはちょっと紹介しておきたいな、と思って感想をまとめてみました。
記憶力が落ちるのは興味の問題?
本の中で「人の名前が出てこないのは、相手に興味がないから記憶が生まれない」と書かれていて、ちょっとドキッとしました。
確かに、最近は新しく会った人の名前を聞いても「またすぐ忘れそう…」という気持ちの方が先に来て、ちゃんと覚えようとしてないかもしれません。
顔の記憶に関しても面白い話がありました。脳には“顔細胞群”という細胞の集まりがあって、顔は非言語記憶(=言葉ではなく映像のように記憶する)としてエピソード記憶に分類されるそうです。
なるほど、歴史上の人物の顔と名前がなかなか一致しないのも、意味記憶になっちゃうからなんですね。
脳を活性化させる、ちょっとした習慣たち
記憶力を維持するには、結局「体を動かすこと」が一番効果的だそうです。
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5分の筋トレと15分のウォーキング
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足を動かせば血液が循環して、脳にも栄養が届く
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歩くときは“親指”を意識するだけでも効果あり
そして面白いのが「おしゃべりしながら歩くと、脳の活性化につながる」という話。黙々と歩くより、誰かと話しながらの方が、確かに楽しいし、続きそうですよね。
運動は「面白くなければ意味がない」とも書かれていました。追い込むような運動よりも、楽しんでできることが大事。意欲が出ないと継続も難しいし、面倒だと思った瞬間に記憶力も落ちるそうです。
日常に取り入れたいちょっとした工夫
ほかにも、なるほど〜と思ったポイントがたくさん。
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緑茶をよく飲む人は認知機能の低下を防げる
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食事はひとりより、誰かと一緒の方が“妙薬”になる
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冬は暖かく、夏は涼しく。シンプルだけど大事な環境づくり
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幸せホルモン“オキシトシン”を出すには、背中をやさしくなでるのも効果的
どれもすぐに実践できそうなことばかりで、読んでいるうちに「自分の生活スタイル、ちょっと見直してみようかな」と思えてきました。
最後に:記憶も健康も、“楽しく”がコツかも
この本は、記憶力の低下をただの老化として諦めるんじゃなくて、「暮らしの工夫で改善できるよ」と前向きなヒントをくれる一冊でした。
「今日は誰とおしゃべりしながら歩こうかな?」
そんなふうに、毎日を少しだけ意識して過ごすことで、脳も身体もきっと元気になる気がします。

