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あたまを退化させない人がやっていること

西剛志著『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』を読んで

老化は避けられなくても、脳の老け方は変えられる

最近、物忘れが増えたとか、集中力が続かなくなったとか、前より新しいことが少し面倒になったとか、そんな小さな変化を感じることがあります。
年齢を重ねれば自然なことだと頭ではわかっていても、やはり少し気になる。だから私はこの本の題名に引かれました。

老化そのものは止められない。
でも、脳の老け方は変えられるのではないか。
もしそうなら、今のうちに知っておきたい。そんな思いで読み始めた一冊です。

この本を読んでまず感じたのは、「ああ、やっぱりそうなんだな」という妙に腑に落ちる感覚でした。
本の中で何度も出てくるのが、「スーパーエイジャー」という存在です。
年齢を重ねても、元気で、前向きで、どこか若々しい人。
私のまわりにも、確かにそういう人がいます。
そしてそういう人たちは、特別な才能があるというより、日々の過ごし方が違う。
この本は、その違いを脳科学の視点からやさしく教えてくれます。

印象に残ったのは、脳の老化は高齢になってから急に始まるのではなく、ずっと前から少しずつ進んでいる、ということでした。
そしてその進み方は、生活習慣や考え方、言葉の使い方で変わる。
ここが、とても希望の持てるところでした。

趣味もデジタルも、脳に風を通してくれる

私は昔から、本を読んだり、写真を撮ったり、新しいものに触れたりすることが好きです。
旅行も好きですし、ITやAIにも興味があります。
それは単に「面白いからやっている」つもりでしたが、この本を読んで、それらが脳にとっても良い刺激になっているのだとあらためて感じました。

とくに共感したのは、趣味が多い人は認知症になりにくいという話です。
趣味は人生を豊かにするだけでなく、脳の働きまで支えてくれる。
そう考えると、好きなことを持つというのは、老後の暇つぶしではなく、生きる力そのものなのだと思いました。
私は従業員にも「趣味を持ったほうがいい」と言いたくなることがありますが、それは気分の問題ではなく、人生の質に関わる話なのだと感じます。

また、65歳を過ぎたらむしろデジタルを使ったほうがいい、という話にも深く頷きました。
私は前から、高齢者ほどSNSやデジタルに触れたほうがいいと思っていました。
新しいことを覚える。誰かとつながる。自分の思いを外に出す。
それだけでも、脳には十分な刺激になる。
今は難しい操作をたくさん覚えなくても使える道具が増えています。
少しの注意を持ちながら、楽しむために使う。
その姿勢は、これからますます大事になる気がします。

昼寝をすること、音楽を聴くこと、旅行の予定を立てること、人と会話すること。
そういう何気ないことの一つ一つが、脳を守る行動になる。
大げさなことではなく、日常の中に小さな刺激や喜びを持ち続けることが大切なのだと、この本は教えてくれました。

人を老けさせるのは、年齢よりも言葉と思い込みかもしれない

この本を読んでいて、いちばん耳が痛かったのは「言葉」の話でした。
脳にとって良くない言葉として、
「疲れた」「もう年だから」「無理だ」「面倒くさい」「できない」
そんな言葉が挙げられていました。

たしかに、人は自分の言葉に引っぱられるものだと思います。
「もう年だから」と口にするたびに、本当にその方向へ進んでいく。
逆に、「疲れた、でも今日はよくやった」と言い換えるだけで、脳の受け取り方が変わる。
この“でも”をつけるだけでいい、という話はとても印象に残りました。

私は日ごろから、言葉は大事だと思っています。
仕事でも、家庭でも、発信でも、言葉ひとつで空気は変わる。
そしてその言葉は、相手だけでなく、自分の脳にも返ってくる。
だからこそ、歳を重ねるほど、自分が何を口にしているかには気をつけたいと思いました。

さらに、この本は「頑固さ」についても触れています。
歳を取ると頑固になる人と、柔らかいままでいられる人の違いは何か。
それは、自分の考えだけを正しいと思うかどうか。
この話も、経営をしている者としてとても考えさせられました。

人は経験を積むほど、自分のやり方や価値観に自信を持ちます。
それ自体は悪いことではありません。
でも、その自信が強くなりすぎると、違う考え方を受け入れにくくなる。
すると脳も硬くなる。
これは年齢の問題というより、生き方の問題なのだと思いました。

この本を読んであらためて感じたのは、
脳を若く保つとは、結局、今日を面白がる力を失わないことなのかもしれない
ということです。

大きな目標を掲げることも大事ですが、年齢を重ねるほど必要なのは、日常の中に小さな楽しみを埋め込むことなのだと思います。
「今を楽しむことに貪欲である」
この本に流れていたメッセージは、まさにそこにあったように感じます。

人は誰でも歳を取ります。
でも、歳を取ることと、心や脳まで古びることは、同じではない。
老化を嘆くより、少しでも面白く、少しでも柔らかく、少しでも前向きに生きる。
その積み重ねが、人生の後半をずいぶん違うものにしていくのだと思います。

この本は、脳の老化を怖がるための本ではありませんでした。
むしろ、これから先の時間をどう生きるかを、静かに励ましてくれる本でした。
私自身、これからも好奇心を失わず、本を読み、写真を撮り、新しい道具にも触れながら、脳にも心にも風を通していきたいと思います。

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