「おしゃれですね」と言われた70歳シールの正体

2026年5月18日、私は古希(70歳)を迎えました。
近年、高齢ドライバーによる交通事故が社会問題として取り上げられる機会が増えています。
一方で地方では、車は単なる移動手段ではありません。
通勤、買い物、通院、そして仕事。
生活そのものを支える大切な足です。
私自身も全国各地へ写真撮影や仕事で出掛けるため、車は今も大切な相棒です。
しかし正直に言えば、若い頃と同じではありません。
以前より慎重になる。
速度も少し落ちる。
バックモニターや俯瞰モニターが無いと不安を感じる。
70歳になった今、ようやく認めます。
「私は若い頃より確実に運転が下手になった」
ということを。
だからこそ、
「まだ大丈夫」
と思い続けるより、
自分の変化を認めることが安全運転の第一歩ではないかと思っています。
そこで今回、シルバーマークについて考えました。
多くの人は、
「まだ貼りたくない」
「年寄り扱いされたくない」
と感じるかもしれません。
しかし私は、
シルバーマークを嫌々貼るのではなく、
「ここまで無事に走ってきた人生を祝う一輪の花」
として表現できないだろうかと考えました。
ChatGPTとの対話を重ねながらデザインを検討し、
前面には茎とゴールドリボン、
後面には
「見守られてきた人生、これからも」
という言葉を添えました。
貼付後、ガソリンスタンドで若いスタッフさんから頂いた第一声は、
「わぁ、おしゃれですね」
でした。
こちらは高齢ドライバーであることを伝えるつもりだったのに、
返ってきた言葉は「おしゃれ」。
少し驚き、少し嬉しくなりました。
もしかすると、
人は老いそのものを嫌うのではなく、
老いを隠そうとする空気を嫌うのかもしれません。
堂々と受け入れ、
少し遊び心を加えることで、
世代を超えた共感が生まれる。
そんな可能性を感じました。
五十嵐工業は建築会社です。
しかし建築も、安全な暮らしを支える仕事です。
高齢化が進む社会の中で、
建物だけでなく、
移動や生活の安全についても考えることが必要だと思っています。
今回の取り組みは小さな実験です。
高齢者自身が運転能力の変化を認め、
周囲も少し思いやりを持つ。
そんな社会への小さな提案でもあります。
詳しい制作経緯は、私のnoteにまとめています。
▼note記事
「おしゃれですね」と言われた70歳シールの正体
https://note.com/toshihiko54/n/n19d63f274793
高齢になったら、恥ずかしく面白いことを探す。
今回の70歳シールは、その第一歩だったのかもしれません。
