栞プロジェクト 第二章
栞プロジェクトから始まった
以前私は、四つ葉のクローバーや草花を押し花にして栞を作る「栞プロジェクト」を始めた。
道端に咲く草花も、木から落ちた葉も、それぞれに生きてきた時間がある。
その命のかけらを本の中に残したい。
そんな思いから始まった小さな活動だった。
「栞プロジェクト第一章はこちら」
葉っぱ切り絵との再会

実は私は10年ほど前から切り絵を趣味にしている。
細かな作業が好きで、専用のナイフや道具も揃えている。
最近Instagramを見ていると、葉っぱそのものをキャンバスにした葉っぱ切り絵を発信している人をよく見かける。
それを見ているうちに、
「栞プロジェクトと組み合わせたら面白いかもしれない」
そう思った。
読書に疲れたら切り絵をする

切り絵の魅力は完成した作品だけではない。
むしろ作っている時間にある。
細かな線を一本一本切っていると、不思議と頭の中が静かになる。
何も考えない。
ただ葉っぱと向き合う。
気がつくと心が落ち着き、頭がすっきりしている。
私にとって切り絵は、読書に疲れた時の息抜きでもある。
読書が好きだからこそ、本ばかり読んでいると頭がいっぱいになることがある。
そんな時は切り絵をする。
そしてまた本を読む。
実はこれも、本を読み続けるために私なりに編み出した方法なのかもしれない。
本から飛び立つ鳩

今回選んだ題材は「読書」。
開いた本から飛び立つのは鳥ではなく鳩にした。
鳩は昔から平和や幸せの象徴として親しまれている。
栞プロジェクト第一章では、四つ葉のクローバーに幸せへの願いを込めた。
今回の鳩も同じである。
ただ幸せを願うだけではなく、その幸せが誰かのもとへ届いてほしいという願いを込めた。
小さな鳩が一羽。
少し大きな鳩が一羽。
そして大きく羽ばたく鳩が一羽。
本を開くことで世界が広がるように、人もまた少しずつ成長しながら未来へ向かっていく。
そんな姿を表現したかった。
お客様への願い

この鳩にはもう一つ意味がある。
私たちの会社はカーポートやガレージをつくる会社である。
けれど本当に届けたいのは製品そのものではない。
その先にある安心や喜びであり、家族との時間であり、暮らしの豊かさである。
お客様に商品を使っていただき、
「作って良かった」
「お願いして良かった」
そう思っていただけることが何より嬉しい。
四つ葉のクローバーも鳩も、その願いは同じである。
誰かに幸せになってほしい。
その小さな願いを形にしたものが、この栞なのだと思う。
光の中で完成した栞
切り抜いた葉っぱをラミネートしてみると、光が差し込み、鳩が本当に飛び立っているように見えた。
最後にクローバーを添えた。
第一章と第二章をつなぐ、小さな橋のような存在である。
心を整える時間
本を読む時間。
切り絵をする時間。
草花を押し花にする時間。
どれも一見すると役に立たない時間かもしれない。
けれど私にとっては、その時間こそが心を整え、人と向き合う力を育ててくれる。
次はどんな葉っぱに、どんな願いを刻もうか。
そんなことを考えながら、今日もまた本を開いている。

