未来を変えるのは、考え込む時間ではなく「今動く」こと

未来を変えるのは、考え込む時間ではなく「今動く」こと
――『0秒で動け 「わかっているけど動けない」人のための』伊藤洋一 著を読んで
現在の自分は、過去の行動でできている
この本を読んで、まず強く残ったのは、
「現在の自分は、過去の行動の積み重ねでできている」
という考え方です。
昨日までと同じ今日を繰り返していれば、未来にいるのは、今とあまり変わらない自分です。
少し年を取っただけの自分、と言ってもいいかもしれません。
だから未来を変えたいなら、遠い先のことを考える前に、今この瞬間に何かを始める必要がある。
結局、未来を変える入口は「今」しかないのだと思いました。
動いてから考える
私はもともと、どちらかといえば「動いてから考える」タイプです。
この本を読んで、その感覚をあらためて肯定されたように感じました。
何か実績を上げたい。
何かを変えたい。
そう思ったら、まず動かなければ何も始まりません。
もちろん、動けば失敗することもあります。
思った通りにいかないこともあります。
けれど、動いた後なら、そこから考えることができます。
修正することもできます。
止まったままでは、修正する材料すら生まれません。
組織を動かすのも、最後は人の意思
この本で共感したのは、組織についての考え方です。
会社や組織というものは、見方を変えれば「箱」です。
その箱が勝手に意思を持って動くわけではありません。
最後に決めているのは、やはり一人ひとりの人間です。
誰かが腹をくくって決める。
誰かが思いを形にする。
その積み重ねが、組織の方向を作っていくのだと思います。
だからこそ、組織の中にいるから自分の思いを抑えるのではなく、組織の中にいるからこそ、自分の思いを出すことが大事なのだと思いました。
思いを形にしていくことで、それが実績になり、事業になっていくのだと思います。
判断の土台になる「軸」
この本で大切に語られていたのが「軸」という考え方です。
軸とは、自分にとって譲れないもの。
何が好きで、何が嫌いか。
何を大切にして、何を大切にしないのか。
その価値観の中でも、特に重要なものが自分の軸になるのだと思います。
いくら情報やデータがあっても、方向を決めるのは人間です。
そしてその方向を決める土台には、その人の価値観があります。
自分の軸があれば、未知のことに出会っても、自分なりに理解し、判断し、行動していける。
反対に軸がないと、周りの声や状況に振り回されてしまうのかもしれません。
軸は、過去の経験を言葉にすることで見えてくる
軸は、最初からはっきり持っているものではないと思います。
自分の過去の経験を振り返り、言葉にしていくことで、少しずつ見えてくるものなのだと思います。
自分が大切にしているものは何か。
仕事をする上で、絶対に譲れないものは何か。
それは、自分の過去のどんな経験とつながっているのか。
そこまで話せるようになると、自分の軸はかなり明確になっているのだと思います。
人から見ると、それは時に頑固に見えるかもしれません。
けれど、単なる頑固さと、自分の経験から鍛えられた軸は違います。
軸があるからこそ、自分の意見が生まれる。
軸があるからこそ、責任を持って動けるのだと思います。
若い時は、人の軸を借りてもいい
面白いと思ったのは、若い頃や迷っている時は、尊敬する人の軸を「仮置き」してもいいという考え方です。
身近な人でもいい。
歴史上の人物でもいい。
経営者でも、クリエイターでもいい。
「あの人なら、こういう時どう考えるだろう」
「あの人なら、どう動くだろう」
そうやって一度、自分の中に仮の軸を置いて動いてみる。
その経験を繰り返すことで、自分の本当の軸も少しずつ見えてくるのだと思います。
最初から完璧な自分の軸を持つ必要はない。
試しながら、動きながら、見つけていけばいい。
その考え方は、とても実践的だと思いました。
過去・現在・未来はつながっている
この本を読んで、
「過去の経験」
「現在の価値観や軸」
「未来の志」
は、一本の線でつながっているのだと感じました。
過去の経験から価値観が生まれる。
価値観の中から軸が生まれる。
軸の上に、未来への志が立ち上がる。
そう考えると、今までの失敗も、迷いも、遠回りも、すべて自分の軸を作る材料だったのかもしれません。
まず動くことで、自分の軸も鍛えられる
この本は、決して長い本ではありませんでした。
けれど読んでいて、自分の中にもある程度の軸ができているのだと感じました。
だからこそ、まず動ける。
動いた後に考えることができる。
後から意味づけすることもできる。
大事なのは、止まったまま正解を探し続けることではなく、自分の軸を持って一歩動くことなのだと思います。
未来は、頭の中だけでは変わらない。
小さくても、今動いた分だけ未来は変わっていく。
この本を読んで、あらためてそう感じました。
